インターカラーは世界12カ国が協議を行い実シーズンに先駆け約2年前の6月に春夏カラー、12月に秋冬カラーが選定されています。
今のトレンドが2年前には選定されているということです。
すごいことですよね!
それから世界各国のトレンドカラー情報になりファションブランド、インテリアから家電、自動車まで影響を与えているわけです。
なぜそのような仕組みがあるのか?
脳の情報処理の約80%が視覚の処理に使われているように、人々に与える色の影響が思っている以上にとても大きくいい精神状態で人々が生活する為に色はとても重要な要素があるからです。
たとえば国際テロがあった時、人々に生きる元気を与えるカラーを選定されたり、自然環境問題が取り上げられている時にアースカラーやナチュラルカラーを選定したりと人々の気分や思考にあったカラーを予測し発信しています。
髪の色=サロンヘアカラーのトレンドについて。
お客様に提案するカラーもこれらをベースにご提案してます。前にもお話しましたが人にはそれぞれの今の気分があるのでトレンドはあくまでベースとして実際にはヘアカラーを一人一人微調整してます。
洋服は新作を買えばとりあえずトレンドカラーを取り入れることができ試着をして似合わせができますが、ヘアカラーは薬剤の調合次第でトレンドも作れれば時代遅れなカラーにもなります。しかも試着が出来ないので美容師の技術とセンスがとても重要になってきます。
色とはそもそも形がないものであり人は今まで生きてきた経験知からそれぞれの色を識別しています。視覚、聴覚、嗅覚と同じく人それぞれの感覚的なもので数値では説明できても言葉では表現しきれません。過去の経験からこの赤は深みがあるとか淡くて優しいとか私に似合うとか肌が綺麗に見えるとか無意識に判断してる訳です。
話がどんどんディープになって行きそうなので、戻ります。。
洋服と同じくもしくはそれ以上に髪の色は大事ってことです。
人から見られる印象や自身の気分まで影響してくるのですからね。
だから美容師の時代を読むセンス、どんな髪でもイメージする色を出す絶対的な技術、人の気分や空気感を読む人間性とトータルバランスがなくてはなりません。
一人の美容師として一人の人間として日々成長です。